株の醍醐味
あるゲームメーカーが新製品を発売するというニュースを目にした。人気ゲームの続編である。これは株価にも好影響があるに違いない。
調べてみると前作発売の前後にも、株価はかなり上昇している。これはうまくすれば大儲けだ。早速そのゲームメーカーの株を買ってみた。ところが案に相違して株価は下がり続け、最終的には購入額の半額にまでなってしまった。思惑は大いに外れたわけだ。
その一方で、とある外食チェーンの株を購入したときのことだ。その外食チェーンは個人的に好きでよく利用していた。ホームページを見てみると業界では中堅どころだが、独自路線でけっこうがんばっているらしい。企業理念にも共感できる言葉が並んでいる。益々その外食チェーンが好きになり、応援するつもりで株を購入してみた。応援のつもりだから値上がりはそれほど期待していない、ただ極端に値下がりしなければOK、と思っていた。ところがその後、この外食チェーンの株は順調に値上がりを続け、最終的にはゲームメーカーのときとは逆に購入時の倍近くまで跳ね上がった。
だからといってこれらの例から単純に欲をかくより無欲のほうがいい、などとありきたりのことを言いたいわけではない。そもそも欲を出さずに無欲の方が儲かる、なんて考えた時点で無欲ではあり得ない。それに値上がりを予想して予想通りに儲けることだってあれば、儲けを度外視して買った株で案の定損をすることだってある。だからこそ、株は面白いし、恐ろしいのだ。
これがいわば株の醍醐味だと思うのだが、いかがだろうか?